「人魚」になる中国人が増加中、その理由は?

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リーさんは「人魚のように動きには腹と腰を使う必要がある」と語る/Courtesy of Atlantis Sanya/PADI

リーさんは「人魚のように動きには腹と腰を使う必要がある」と語る/Courtesy of Atlantis Sanya/PADI

だが、まずは人魚の尾が必要だった。

「泳ぎに使える尾を入手しようと世界中を探し回ったが、良い選択肢がなかった。見つかったのは主に子ども向けの衣装で、人魚ダイビングには使えない。でも幸運なことに、泳ぎ回っても大丈夫なほど強力な『人魚のひれ』が見つかった。続けてライクラ繊維を使い、私にとって初となる一連の人魚の尾をデザインした」

世界各地から取り寄せた人魚パフォーマンスの映像を研究した結果、リーさんはその動きをまねするようになり、自分なりの練習方法も見つけた。

15年には人魚ダイバーのプロチームを結成。中国国内の水族館や水イベントでパフォーマンスを披露するようになった。

中国で人魚ダイビングの人気に火

ここ数年、人魚ダイビングは世界各地で正式に標準化され、シンガポールから米国に至る各地で学校が出現している。現在の中国で最も熱いトレンドのひとつだ。

PADIの中華圏トップ、ヤン・ロウさんは「中国での人気に火が付いた」と語る

アトランティス三亜でギネス記録達成イベントを主催したPADIは最近、入門編から上級編までの4段階の人魚ダイビングコースを立ち上げた。どのコースにも既に大きな需要が集まっている。

「他の人魚の美しい姿を見て、消費者はほぼ直ちに人魚ダイビングに飛びついた。正式導入からわずか4カ月で、人魚のコースは中国で付与される免許の30%を占めるようになった」(ロウさん)

スキューバ・スクールズ・インターナショナル(SSI)が提供する人魚コースの開発責任者、コリナ・デービッズ氏も同じようなトレンドを目にしている。

「人魚スイミングは中国で大当たりしている」とデービッズ氏。「2017年に我々が取り組みを開始して以降、指数関数的に成長してきた」と指摘する。

SSIは世界各地の3000カ所以上で人魚ダイビングの訓練を行ってきた。PADIとは提携していない。

デービッズ氏はCNNの取材に、「現在は中国全土で1000人以上の人魚インストラクターがいる。このスポーツは絶えず拡大を続けている」と語った。

今や人魚プログラムに特化したSSIの施設が中国に複数あって、いずれも成功を収めている。

「人魚ダイビングをきっかけに、中国でより多くの人がスキューバダイビングやフリーダイビングを始めるようになった」(デービッズ氏)

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