「人魚」になる中国人が増加中、その理由は?
リーさんが初めて海中に潜ったのは2012年、タイのピピ島でのこと。その瞬間からとりこになった。
「海の下の世界は地上とまるで違う。色鮮やかな魚やサンゴにびっくりしたし、水中での感覚も驚きだった」
「この旅をしてからというもの、海に病みつきになった。その後フリーダイビングのコースを受講して、フリーダイバーになった」
15年には、フリーダイビングの国際審判員やインストラクターを養成するコースを修了。中国で指導に当たる初の女性インストラクターになったという。
そして同年、フリーダイビングのスキルを生かしてもう一つの夢を模索した。人魚になるという夢だ。
尾の作成から世界記録達成のパフォーマンス主催へ
「私がダイビングを始めたときマーメイドダイビング、あるいは私の好きな言い方ではマーメイディングはまだ普及していなかった」とリーさんは語る。
「着想源になったのは『スプラッシュ』という1980年代の映画だった。ヒロインは海に住む人魚で、そのイメージがずっと頭に残っている」
「海でフリーダイビングできることが分かった後、突然、人魚になるアイデアが浮かんだ。その時の興奮は言葉で言い表せないほどだった」