米、イラン核施設への攻撃に「バンカーバスター」使用 情報筋
(CNN) 米国がイラン核施設への攻撃で、通称「バンカーバスター」と呼ばれるGBU57A/B大型貫通爆弾(MOP)を使用したことが分かった。作戦内容に詳しい情報筋2人が明らかにした。
MOPは重さ3万ポンド(約13.6トン)の爆弾で、6000ポンドの爆薬を搭載する。米空軍の説明によると、「厳重に防護された施設にある敵の大量破壊兵器に到達、破壊する」目的で設計されたという。
何発のMOPが投下されたのかは不明。
MOPの作戦使用が確認された例は21日が初めてとみられる。
一部の米当局者の間では21日の攻撃に先立ち、特に濃縮施設が地下深くに埋められている場所でMOPが核施設を完全破壊できるのか、疑問の声が上がっていた。
トランプ大統領は21日、SNSで「(米国は)イランの核施設3カ所、フォルドゥとナタンズ、イスファハンへの非常に成功した攻撃を完了した」と述べた。
MOPは地下深くに埋められた施設に到達可能な唯一の兵器と考えられていたが、単一の爆弾が十分な深度まで貫通して目標に到達できるかについては疑問の声もあった。
MOPを搭載できる航空機は米国のB2爆撃機のみ。CNNは21日、今回の作戦にB2が使用されたと報じた。