ピサの斜塔の傾斜、少しだけ解消 イタリア

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17年前に完了した改修工事の結果、ピサの斜塔の傾きが4センチ解消したという/Franco Origlia/Getty Images North America/Getty Images

17年前に完了した改修工事の結果、ピサの斜塔の傾きが4センチ解消したという/Franco Origlia/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) イタリア・トスカーナ州の観光名所、ピサの斜塔の傾きが、過去17年の間に4センチ解消されたことが、専門家による最新の調査で判明した。

ピサの斜塔は1993~2001年にかけ、補修と倒壊防止のための改修工事が行われた。

調査を担当した専門家は、これで塔の傾斜角度は19世紀初頭の状態に戻ったと説明し、「傾きの解消は永久には続かないが、非常に重要であり、これで少なくともあと200年は持ちこたえられるという期待が持てる」と話している。

改修工事が始まった時点で、塔は南側に6度傾斜していた。専門家によると、この傾きを矯正するため、北側の土を取り除いて空洞を作り、塔の重みで空洞がふさがるようにした。

改修作業中は10年近くにわたって観光客の立ち入りが禁止され、2001年に一般公開が再開された。

今回の測定の結果、塔は良好な状態にあることが分かり、専門家は「慎重ながらも楽観できる」状態と形容している。

塔の状態については継続的な調査が行われており、計測データは3カ月ごとに開かれる調査委員会で検討されている。

ピサの斜塔は1173年から建設が始まった建物で、海に近く砂が多い場所に建てられたため、完成直後から傾き始めた。

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