パラオ、サンゴ礁保護で日焼け止め禁止 世界で初

皮膚がんへの強い懸念から、豪州では日焼け止めの禁止を急ぐ動きはみられない/shutterstock

皮膚がんへの強い懸念から、豪州では日焼け止めの禁止を急ぐ動きはみられない/shutterstock

海洋保護団体「海洋協会」によると、日焼け止めの6000トン〜1万4000トンが毎年、シュノーケルを楽しむ人や遊泳客の体を通じてサンゴ礁が広がる海域に流れ込んでいる。この量は2500万〜6000万本のボトルに相当する。

同協会はダイバーらに水中防護服の利用を増やすことを勧め、日焼け止めの使用減少を促している。サンゴ礁に無害とする日焼け止め製品の常時利用も訴えている。

ただ、多くの専門家はサンゴ礁に損害を与えないとする日焼け止めの使用も避けるように主張している。遊泳の場所がどこであれ、日焼け止めの化学成分が海洋環境の別の生態を損ねる恐れがあるというのが理由となっている。

日焼け止め禁止を求める声は世界で高まっているが、サンゴ礁の大規模集積で知られる「グレートバリアリーフ」を抱えるオーストラリアでは禁止を急ぐ動きは出ていない。同海域に隣接するクイーンズランド州は汚染につながらない日焼け止め使用を勧告しているが、義務付けてはいない。

薬剤師でもあるシドニー大学の准教授はこの背景に皮膚がんへの強い懸念があると説明。禁止した場合、人間のより多くの健康障害の誘因になりかねないとした他、サンゴ礁保護に実際につながる効果も少ないとみている。その上で「サンゴ礁を抹殺(まっさつ)しているのは二酸化炭素排出と気温上昇が要因」とし、「日焼け止めの影響は小さいだろう」と主張した。

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