朽ちていく「夢の国」、廃虚の遊園地を撮影 仏写真家に聞く

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遊園地の敷地内には警備員もおらず、容易に立ち入れたという

遊園地の敷地内には警備員もおらず、容易に立ち入れたという

――遊園地に入るのは難しかったのでは。

「実は非常に簡単で、人々が以前にやっていたように正門から入った。一帯の立ち入りは制限されているはずだが、10年あまり放置されていたため、警備員らはいなかった」

――初めて同園に足を踏み入れたときの印象は。

「驚きだった。事前に同園のかつての様子を捉えた写真を見ていたが、私が訪れたときには植物が乗り物や建物を覆い尽くしており、雰囲気は一変していた。遊園地内を歩いている間は、営業中に観光客が抱いた良い思い出の全てに思いをはせた。ほとんどノスタルジックな気分になる。子どもたちが叫んでいたり、家族が楽しい時間を過ごしていたりする声を耳にすることができれば、という思いになる。信じられないような不思議な感覚があった」

――個人的にお気に入りの写真とその理由は。

「大きな輪を描くローラーコースターの写真を断然気に入っている。植物が少しずつローラーコースターを飲み込み、ほとんど食べているような光景を見ることができるからだ。写真に現れる円形の形状も気に入っている。見る人を写真の中心に据え、実際にローラーコースターに乗っているような感覚にさせる」

――遊園地を撮影している際に一番大変だった点は。

「打ち捨てられたローラーコースターに乗るのは簡単なことではない。少し怖い思いをするのは確実だ。ローラーコースターがどれだけの期間、放置されていたのか、実際にどれほど頑丈なのかは分からない。全てがツタに覆われており、一部の場所は入っていくのが特に大変だ。ただ写真家として最大の難点は、撮るべきものがあり過ぎるということだ。撮りたいものすべてを撮影するのは不可能だから」

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