変わりゆく香港麻雀事情、見つめ続ける牌彫師に聞く<上>
何さんは「すべての手順が記憶に刻み込まれているので、作業は難しくはない。ただ、背中や目の問題で以前よりも仕事が遅くなった」と話す。
狭い仕事場で1日に4~5時間を過ごす。加熱ランプを使用しプラスチックを柔らかくすることで、模様を刻み込めるようにする。
模様を刻んだ後は筆を使って赤や緑、青に彩色。絵柄だけが残るように余分な塗料を拭き取る。そこで再び加熱ランプを使い、塗料を乾燥させるという流れだ。
この過程を次から次へと繰り返し、4~5日ほどで1セットを完成させる。値段は約230ドル(約2万5000円)だ。
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次回「変わりゆく香港麻雀事情、見つめ続ける牌彫師に聞く<下>」は12月31日公開