一生に一度の巡礼を エチオピアの聖地を行く

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教会群の壮麗さや周辺地域の美しさもさることながら、ザイディ氏が何より思い出すのは巡礼に訪れる人々だ。

同氏によれば、こうした人々はとても貧しく非常につつましい。お金を工面できた人は一生に1度の巡礼の望みを果たそうと、この場所にやって来る。エチオピアのさまざまな場所からやって来るが、ほぼ何も持たずに徒歩で訪れる人も多いという。

巡礼者は男女ともゲンナの前になると、ラリベラの特定の地域に集まり、野外のプラスチックシートの上で眠る。ザイディ氏によれば、数千人がこうして横になるが、難民キャンプのような雰囲気はない。人々は歌い踊ったり、聖書や祈とう書を読んだりして過ごす。この場所に来て独特のお祝いに加われたことを幸せに思う感覚が強いという。

日が落ちると、数千本のろうそくに灯をともして礼拝が続く。「この世にめったにないほど非常に美しく詩的な光景で、ロマンチックでさえある」という。

ゲンナ前夜の活動は朝5時に始まる。巡礼者らは白い衣服に身を包んで教会群に赴く。教会間の移動には各教会をつないだ地下トンネルを使う。

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