ティックトック親会社のバイトダンス、ゲーム部門から撤退へ 数百人規模の雇用削減も

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バイトダンスのオフィス=シンガポール/Roslan Rahman/AFP/Getty Images

バイトダンスのオフィス=シンガポール/Roslan Rahman/AFP/Getty Images

香港(CNN) 動画アプリ「ティックトック」を傘下に持つ中国のネット大手バイトダンスが、ビデオゲーム部門から撤退する意向であることが29日までに分かった。実施されれば数百人規模の人員整理につながるとみられる。

同社はビデオゲーム制作を手掛けるブランド「朝夕光年(Nuverse)」を来月閉鎖する予定。中核事業に注力する狙いがあるという。事情に詳しい人物がCNNに明らかにした。

閉鎖の発表は社内向けに27日に行われたと、この人物は付け加えた。詳細が公表されていないとして、取材には匿名で応じた。Nuverseは依然一部の業務と従業員を維持する見込みだが、具体的な人数は明らかにされていない。

バイトダンスは今後、未発売のゲームの開発を停止。既存のタイトルについては売却を図るという。

また2021年に買収したビデオゲーム開発会社Moontonに関しても買い手を探している。

28日の声明で、バイトダンスの広報担当者は最近の検証を通じゲーム事業を再編する困難な決断を下したことを確認した。

情報筋によればバイトダンスはVR(仮想現実)部門も最近になって規模を縮小するなど、事業の合理化を模索している。

今年は世界的に多数の大手ハイテク企業が人員削減を余儀なくされている。背景には新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に続く世界経済の不透明感がある。

バイトダンスは19年にゲーム部門へ参入したものの、その後はテンセント(騰訊)やネットイース(網易)といった競合とのシェア争いで目立った成果を出せずにいた。

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