教員試験のカンニング防止、ネットを一時遮断 インド北部

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受験生の持ち物検査をする係員=26日、インド・ラジャスタン州の試験会場/Vishal Bhatnagar/NurPhoto/Getty Images

受験生の持ち物検査をする係員=26日、インド・ラジャスタン州の試験会場/Vishal Bhatnagar/NurPhoto/Getty Images

香港/ニューデリー(CNN Business) インド北部ラジャスタン州で26日、教員資格試験での不正を防ぐため、多くの県がインターネット接続を一時的に遮断した。

この試験に合格すると、公立の小中学校教員になるための資格が得られる。待遇の良い人気の職業であるうえ、同州では2018年から試験が実施されていなかったこともあって、数十万人の出願が殺到した。当日は州内数千カ所に試験会場が設置され、政府が手配した無料のバスで各地から受験者が集まった。

当局は情報漏えいを防ぐため、各県にネット接続を制限するよう指示を出した。これを受けて少なくとも10県がモバイルデータ接続を遮断したが、企業活動や日常生活への影響を考慮して、ブロードバンド接続は維持した県もある。

660万人あまりの人口が集中するジャイプル県では午前8時から午後5時までネットに接続できなくなり、ほかの主要な県でも一時的に接続が止まった。11年に発表された最新の統計によると、州内の全人口6800万人あまりのうち、計2520万人が影響を受けたことになる。

新しい使い捨てのマスクを受け取る受験者=26日、インド・ラジャスタン州の試験会場/Vishal Bhatnagar/NurPhoto/Getty Images
新しい使い捨てのマスクを受け取る受験者=26日、インド・ラジャスタン州の試験会場/Vishal Bhatnagar/NurPhoto/Getty Images

ジェロット州首相のツイートによると、当局はさらに、すべての試験会場に監視カメラを設置。受験者が会場へ持ち込んだマスクは捨てさせ、新たなマスクを配布した。問題用紙の印刷や輸送、配布過程を厳しく監視し、ビデオに記録した。

同州では18年にも、警官採用試験での不正を防止するためにネットが遮断され、銀行や物流業界の業務が停止するなどの影響が出ていた。

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