子ども向けインスタグラムの計画、司法長官44人が中止要請
(CNN) 米交流サイト大手フェイスブックが13歳以下を対象とした子ども向け「インスタグラム」の立ち上げを発表したことに対して、米国の44州の司法長官は10日、フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)にあてた書簡で、心の健康やプライバシーへの懸念を理由に計画の中止を求めた。
子どもの安全を擁護するグループや議会からも同様の懸念が表明されていた。
書簡では「ソーシャルメディアの利用は子どもの健康や福祉にとって有害となる可能性がある。子どもたちはソーシャルメディアのアカウントを持つことによる困難に対応する能力を備えていない」と指摘。フェイスブックはこれまでも自社のプラットフォームで子どもの幸福の保護ができていないとも述べた。
フェイスブックは、こうしたサービスによって両親は子どものオンラインでの活動に対してより幅広いコントロールが行えるようになると主張している。
フェイスブックの広報担当は、「すべての親が知っている通り、子どもたちはすでにオンラインにいる。われわれは、両親が子どもたちが行っていることに対して可視性とコントロールを与える経験を通じてこうした状況を改善したい」と述べた。子どもの発達や安全、心の健康、プライバシーなどの専門家とも連携して開発を行っているとしている。