仏裁判所、アマゾン配送を必需品に限定する命令

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仏パリ近郊ナンテールの裁判所はアマゾンの商品を必需品に限定する命令を出した/Getty Images

仏パリ近郊ナンテールの裁判所はアマゾンの商品を必需品に限定する命令を出した/Getty Images

パリ(CNN) 仏パリ近郊ナンテールの裁判所は14日、インターネット通販大手アマゾンが同国内で扱う商品を必需品に限定する命令を出した。

アマゾンが受注、出荷、配送する商品を食品や衛生、医療用品のみとする内容。同社が24時間以内に従わない場合、1日の遅延につき100万ユーロ(約1億1800万円)を科す。

さらに国内にある同社の全倉庫で、新型コロナウイルス感染拡大にともなう職場でのリスクを改めて評価するよう義務付けた。

アマゾン側の報道担当者はこの命令に同意できないと述べ、上訴の構えを示した。同担当者はまた、過去4週間で国内の事業所に消毒用ウェットティッシュ12万7000パック、手指消毒剤2万7000リットル、マスク150万枚余りを配布していると強調した。

同国では新型コロナウイルス感染拡大を受け、フィリップ首相が先月14日、食料品店や薬局など生活に不可欠な業種を除く全事務所、店舗の閉鎖を発表。マクロン大統領は13日、緊急措置を来月11日まで延長する方針を示した。

世界各地の外出制限で通販の需要が高まるなか、アマゾンは従業員の健康、安全確保に苦慮してきた。最近では時給を米国で2ドル、欧州で2ユーロ、残業時のベースを2倍にそれぞれ引き上げ、感染者には休業中の給与を全額支払うなど、対応を強化している。

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