米アマゾン、物流倉庫で新型コロナ感染相次ぐ 全国11カ所で確認

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米アマゾンの施設11カ所で新型コロナウイルスの感染が確認された/Rick T. Wilking/Getty Images

米アマゾンの施設11カ所で新型コロナウイルスの感染が確認された/Rick T. Wilking/Getty Images

(CNN Business) 米アマゾンの物流倉庫で、新型コロナウイルスの感染が広がっている。同社と各地のメディアの報道によると、これまで全米11カ所で従業員などの感染を確認したという。

アマゾンは24日、ニューヨーク市スタテン島にある配送センターで働く従業員1人について、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを明らかにした。この従業員は11日まで現場で勤務していた。現在は隔離中で、快方に向かっているという。

1週間前には、同じニューヨーク市のクイーンズ地区にある倉庫でも感染者が確認されていた。25日はこのほか、イリノイ州ジョリエットとニュージャージー州エジソンの施設での感染例も報告した。

これ以外のアマゾンの施設では、カリフォルニア州モレノバレー、フロリダ州ジャクソンビル、ケンタッキー州シェパーズビル、ミシガン州ブラウンズタウン、オクラホマ州オクラホマシティー、テキサス州ケイティー、コネチカット州ウォリングフォードでそれぞれ感染者を確認している。

アマゾンは一部の施設を一時的に閉鎖しているが、これまでのところ大規模な閉鎖措置には踏み切っていない。CNNの取材に対しては「徹底した対策を講じ、施設内で働く従業員の安全を確保している」と説明した。

具体的にはドアノブやエレベーターのスイッチ、ロッカー、タッチ機能の付いたスクリーンを定期的に消毒するほか、従業員同士の勤務時間をずらしたり、休憩室の椅子の距離を開けたりなどしているという。

物流倉庫で新たな感染者が相次ぐ事態は出荷を滞らせ、配送の遅れを引き起こす恐れがある。感染拡大阻止に向け自宅待機の指示が下される中、多くの米国民はアマゾンの宅配サービスへの依存を強めている。アマゾンはすでにウェブサイト上でユーザーに対し、普段より配達に時間がかかることを通告。緊急の要件でない場合は、スピード配送のオプションを選択しないよう呼びかけた。

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