新型コロナで封鎖措置、トレッキング客が街へ戻れず立ち往生 ネパール

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ネパール政府は今月、エベレストを含むヒマラヤ山脈での登山を禁止した/Michael Tomordy

ネパール政府は今月、エベレストを含むヒマラヤ山脈での登山を禁止した/Michael Tomordy

(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ネパールが全国的な封鎖措置に踏み切る中、同国にあるトレッキングルートを利用していた大勢の旅行客が都市部に戻れず立ち往生する事態となっている。

ネパールでの封鎖措置は24日から1週間の予定で実施されている。政府観光局の報道官によると、現時点で少なくとも4つのコースを利用する国外からのトレッキング客約500人がコースから戻れていないという。

報道官はCNNの取材に対し、「現在複数の政府機関が連携し、トレッキング客の救出と、首都カトマンズへの帰還に向けて取り組んでいる。それが実現すれば各国の大使館と協力して帰国の手続きが行える」と説明。すでにドイツやフランスなど複数の国の大使館がチャーター便の派遣を計画していると述べた。

観光局はウェブサイトも開設し、立ち往生しているトレッキング客が当局にアクセスしやすい環境を整えている。

ネパール政府は今月、新型コロナウイルスの感染阻止を図るため世界最高峰「エベレスト」を含むヒマラヤ山脈での全ての登山を禁止すると発表した。エベレストへの入山許可は、来月末まで停止される見通しだ。

極度の高地では呼吸にも支障が出る。呼吸障害ももたらすとされる新型肺炎の感染がエベレスト山のベース基地で起きた場合、深刻な被害を引き起こすと危惧されていた。

ネパール保健省のデータによれば、同国で感染が確認されたのはこれまで3人となっている。

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