話題の高性能ロボット犬、量産間近 気になる就職先は?

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シンプルさが市場での成功の鍵となることを示したロボット掃除機「ルンバ」/Amazon

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技術は進歩しているものの、ボストン・ダイナミクスの想定に比べると、今もはるかに複雑性は低い。例えば配送用ロボットの場合、車輪の方が脚よりもずっと単純で安上りで効率性も高い。新興企業の多くが配送用ロボットに車輪を採用しているのもそれが理由だ。キウィ・キャンパス社は昨年以来、米カリフォルニア大学バークリー校に車輪付きの配送用ロボット50台を配置した。倉庫や道路などは大抵が平坦で表面も滑らかなことから、脚は非実用的だと同社のフェリペ・チャベス・コルテスCEOは考える。

経費もスポットミニの採用を阻むもう1つの要因だ。ボストン・ダイナミクスは値段を明らかにしていないものの、専門家の予想では、新車1台と同じくらいの値段が見込まれる。もっと安いロボットが存在する中で、それを売り込むのは難しい。

スポットミニが参入を目指す在宅介護は、ロボット支援の潜在性が大きい分野だが、大きな課題が2つある。まず第一に、頻繁に変わる複雑な環境の中で走行しなければならない。かつて高齢者介護ロボットを開発していたインビア・ロボティックス社は、求められる業務の20~30%しかこなせないことが分かって、倉庫用ロボットの開発へと切り替えた。

それ以上にロボットの見た目も重要だ。スポットミニに温もりはなく、フサフサの毛もない。気味が悪いと思う人さえいるかもしれない。高齢者や病人の介護をさせるためには親しみやすさが必要だと専門家は言う。

これには裏付けもある。マサチューセッツ工科大学(MIT)の調査では、感情を表現できるロボットは、それが人との交流を促進させ、目標を達成する助けになることが分かった。

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