米インテルCEOが辞任、従業員との不適切な関係が発覚
ニューヨーク(CNNMoney) 米インテルは21日、ブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO、58)が、従業員との不適切な交際が発覚したことを受けて辞任したと発表した。
同社の発表によると、社内外で調査を行った結果、管理職が従業員と関係を持つことを禁じた社内規定に違反して、クルザニッチ氏が過去に従業員と同意に基づく関係を持っていたことが確認された。
暫定的なCEOにはボブ・スワン最高財務責任者(CFO)が即日就任する。
この問題に詳しい関係者によると、インテルでは管理職が従業員と関係を持つことを厳禁とする規定があり、不適切な関係を目撃した従業員は上司に報告することが義務付けられているという。
クルザニッチ氏が過去に従業員と関係を持っていたことは、最近になって発覚したという。
インテル取締役会はクルザニッチ氏の辞表を受理、全従業員に対し、行動規範の順守徹底を促した。
クルザニッチ氏は技術者として1982年にインテル入り、2013年にCEOに就任した。トランプ大統領が設置した諮問委員会、製造業評議会(その後解体)の委員も務めたが、昨年8月、バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者と反対派の衝突をめぐるトランプ大統領の言動に抗議して、辞任していた。
インテルは同日、第2四半期の利益予想引き上げも同時に発表した。それでも21日午前の取引で、インテル株は2%下落した。