MacにもSiri登場、メッセージなど開放 アップル開発者会議
サンフランシスコ(CNNMoney) 米アップルはサンフランシスコで開いた年次世界開発者会議(WWDC)で、MacやiPhone、iPad、Apple TV、Apple Watchなど多様な製品向けOSの更新版を披露した。年内に正式公開を予定している。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は13日のイベントの冒頭、12日にフロリダ州オーランドで起きた銃乱射事件の犠牲者をしのんで黙祷をささげ、「アップルのコミュニティーは世界中の人々で構成されている」「我々は多様性を誇りとする。それが私たちを強くさせ、あらゆる人を前進させている」と力を込めた。
この日の大きなテーマとしてアップルは、音声アシスタントの「Siri」やメッセージ、地図などのツールを他社の開発者に開放すると発表した。登場5年目となるSiriが、台頭する競合他社のスマートアシスタントに追いつくためには不可欠な動きだった。
他社のサービスと連動させることにより、例えばSiriに頼んで配車サービス「ウーバー」の車を呼んだり、食品デリバリーの注文をしたり、決済アプリを使って友人に送金したりすることが可能になる。
MacにもようやくSiriが導入され、ファイルを検索したり検索結果を保存したりできるようになる。
Mac OSの名称変更
Mac向けのOSは、「OS X」の登場から15年を経て、「macOS」(コードネーム「Sierra」)と改称された。