今年の言葉は「うれし泣きの顔文字」 英オックスフォード辞典
サンフランシスコ(CNNMoney) 英オックスフォード辞典は17日までに、2015年を表す英語の言葉として、うれし泣きの顔文字を選んだと発表した。
今年の言葉に選ばれたのは英単語ではなく、黄色い笑顔に大粒の涙が流れるうれし泣きの顔文字だった。英文では「(笑)」を意味する「LOL」の代わりに使われることが多い。
今年の言葉は同辞典の編集者が毎年、その年の英語のトレンドや変化を表す単語を選んでいる。今年については、ここ数年のソーシャルメディアや携帯メールの普及を物語る現象として、絵文字を選ぶ意向を示していた。
「速さと見た目を重視する21世紀のコミュニケーションに、従来のアルファベット文字が付いていけなくなっている様子が見て取れる」「その溝を埋めるために顔文字のような絵文字が台頭した」と同辞典は解説する。
絵文字は現時点で1000種類以上が存在する。うれし泣きの絵文字は2010年に登場し、スマートフォンやウェブサイト、ソーシャルメディアでさまざまなバリエーションが広まった。
オックスフォード辞典が絵文字キーボードを製造するスウィフトキーの協力を得て今年の使用頻度を調べたところ、うれし泣きの顔文字が最も多いことが判明。絵文字全体に占める使用頻度は米国で17%、英国では20%だった。
同辞典が選んだ昨年の言葉は電子たばこを表す「vape」、2013年は「selfie(自撮り)」、12年は「GIF」だった。