「君たちはどう生きるか」、米ゴールデングローブ賞受賞 「少しでも」日本を笑顔に
(CNN) 日本のアニメスタジオ、スタジオジブリの作品が初めて米ゴールデングローブ賞に輝いたことを受け、共同設立者の鈴木敏夫氏は声明を発表し、立て続けに日本を襲った悲劇の後で「少しでも」笑顔を届けることができればとコメントした。
鈴木氏はスタジオジブリの代表取締役議長でもある。米ロサンゼルスで開催された授賞式で宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアニメ映画賞を受賞した後、X(旧ツイッター)に声明を投稿した。
鈴木氏は声明で「歴史あるゴールデングローブ賞で、ジブリ作品が賞を頂いたのは初めてのことなので、格別な気持ちです」とコメント。
そのうえで「受賞という明るいニュースは、少しでも皆さんに笑顔を届けることができるでしょうか」と言い添えた。
日本は今年に入り、立て続けに災害や事故に見舞われている。1日にはマグニチュード(M)7.5の地震が発生。2日には航空機の衝突事故で5人が死亡、数百人が緊急避難を強いられた。
地震発生から1週間が経過し、死者数は200人以上、行方不明者数は100人以上に上っている。
鈴木氏は「被災地では未(いま)だ救助を待っている方々が数多くいらっしゃるという報道を聞くと、やり切れない思いで一杯になります」ともつづった。
宮崎監督を含む映画制作陣はロサンゼルスで開催された授賞式には出席しなかった。
インターネット上では、受賞を知った瞬間の鈴木氏の姿を捉えた娘・麻実子氏の動画が拡散し、ファンからお祝いのメッセージが寄せられた。