宇宙で撮影した初の長編映画、ロシアが予告編公開

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宇宙で撮影された初の長編映画、ロシアが予告編公開

(CNN) ロシアの映画会社が7日、2021年に国際宇宙ステーション(ISS)で撮影した初の長編映画「ザ・チャレンジ(英題)」の予告編を公開した。

予告編では映画のあらすじを明らかにしている。ロシアの女優ユリア・ペレシルドさん演じる外科医ゼーニャは、宇宙で病気になって地球に帰還できない宇宙飛行士の心臓手術をしなければならなくなる。患者役は本物の宇宙飛行士オレグ・ノビツキーさんが演じている。

同作品は映画制作会社「イエロー、ブラック・アンド・ホワイト」とロシア国営テレビ局の「第1チャンネル」が、ロシアの宇宙機関ロスコスモスと共同で制作。発表によると、映画の目的はロシアの宇宙活動について知ってもらい、宇宙飛行士という職業をたたえることにある。

俳優ユリア・ペレシルドさん(左)、宇宙飛行士アントン・シュカプレロフさん(中央)、プロデューサー兼監督クリム・シペンコさん(右)/Shutterstock
俳優ユリア・ペレシルドさん(左)、宇宙飛行士アントン・シュカプレロフさん(中央)、プロデューサー兼監督クリム・シペンコさん(右)/Shutterstock

ペレシルドさんとプロデューサー兼監督のクリム・シペンコさんは21年10月、ロシアのベテラン宇宙飛行士アントン・シュカプレロフさんと共に国際宇宙ステーションを訪れ、12日間かけて映画を撮影した。

主演のペレシルドさんは、ロスコスモスが20年11月に行った公開オーディションで選ばれた。応募者はオーディションテープの提出に加え、宇宙旅行に耐えられることを確認するための健康診断や心理テスト、体力テストを受ける必要があった。

ISSでの撮影が終了したわずか数カ月後、ロシアはウクライナに侵攻。22年7月には、米航空宇宙局(NASA)と共同で運航してきたISSから24年以降は撤退する計画を発表した。

ISSで撮影された長編映画は今回が初めてだが、過去にはトム・クルーズさんがナレーターを務めるIMAXのドキュメンタリーや、8分間の短編SF映画が撮影されている。

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