米NBC、東京五輪の視聴率が低迷 リオ大会から視聴者数45%減

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オリンピックスタジアム(新国立競技場)の観客席=4日、東京/Leon Neal/Getty Images

オリンピックスタジアム(新国立競技場)の観客席=4日、東京/Leon Neal/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米NBCテレビで東京オリンピック(五輪)の視聴率が低迷し、視聴者数は2016年のリオデジャネイロ大会から45%減となっていることが分かった。夜のプライムタイムの視聴者数は51%減に落ち込んでいる。

NBCにとって朗報なのは、プライムタイムの平均視聴者数が約1350万人に上り、現時点で大半の競合放送局を上回っていることだ。地上波放送やケーブルテレビ、ストリーミングの視聴者数を合わせた数字では、プライムタイムの平均視聴者数は1680万人に達するという。

また、東京五輪でデジタルプラットフォームやストリーミングを通じた視聴者を確保できたことも明るい材料となっている。

NBCは3日、五輪特設サイトやNBCスポーツのアプリ、動画配信サービス「ピーコック」でのストリーミングの視聴時間が30億分間に上ったと発表。「今後数日でリオ五輪の総視聴時間を超えるペースだ」とも明らかにした。

それではなぜ、伝統的なテレビでは視聴率が急降下しているのか。

主因の一つとして挙げられるのは、テレビの世界が5年前から大きく変化している点だ。SNSやストリーミングの利用急増に伴い、視聴者にはかつてなく多くの選択肢があり、それがメディアの断片化につながっている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が視聴者数減少の一因となった可能性もある。主催者は大会開始前からすでに、開催の是非をめぐる議論に直面していた。テレビ的な観点からは、世界的な衛生危機の影響で無観客開催が決まったことも響いた。

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