NZラグビーチーム、「十字軍」由来の名称の変更を検討 モスク襲撃受け

十字軍にちなんだ装束で試合前にパフォーマンスを披露するクルセイダーズの騎士たち/Martin Hunter/Getty Images AsiaPac/Getty Images

十字軍にちなんだ装束で試合前にパフォーマンスを披露するクルセイダーズの騎士たち/Martin Hunter/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) ニュージーランド南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で起きた銃乱射事件を受け、同市を本拠とするラグビーのクラブチームが、現地のイスラム教徒団体との話し合いに動いていることが20日までに明らかになった。チームの名称は、中世の時代にイスラム教国と戦ったキリスト教国の「十字軍」にちなむ。イスラム教徒の懸念を取り除くため、チーム名の変更も視野に入れて話し合う方針だという。

当該のラグビーチームは世界最高峰の国際リーグ、スーパーラグビーに参加するクルセイダーズ。チーム名は、11世紀末から13世紀末にかけて聖地エルサレムの奪還などを名目にキリスト教国がイスラム教国に対して行った十字軍の遠征に由来する。

これまで試合が行われる日には、当時をイメージした衣装をまとった騎士がグラウンドを1周したり、選手が剣を芝に突き立てるパフォーマンスを行ったりもしていた。

クラブのコリン・マンスブリッジ最高経営責任者(CEO)は17日に声明を出し、「クルセイダーズというチーム名に関して、懸念が持ち上がっていることは理解している」と述べた。

声明の中で同CEOは「チーム名自体は共同体の精神を反映したもので、平和や団結、包括性といった意味が込められている」と強調しつつ、銃撃の被害者らに対する地域全体での支援の必要性にも言及。「適切な時期に、浮上した問題について徹底的に検討し、クラブとして回答を出す。その中には、市内のイスラム教徒団体など幅広い人々との対話も含まれる」との見解を示した。

スポーツ・余暇担当相のグラント・ロバートソン氏は19日、記者団に対してクラブ側のこうした動きを「適切」なものだと評価。「クルセイダーズの知名度は高く、ブランドとして定着している。この件については責任ある行動だと思う。現状でそうした対話に乗り出そうとしているのだから」と述べた。

クルセイダーズの名称は23年前から使用されている。チームはこれまで9度スーパーラグビーを制覇した実績を誇る。スーパーラグビーにはニュージーランドのほかオーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本からチームが参加している。

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