ゴルフボール直撃、観客が右目失明 ライダー杯

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ケプカ選手の打ったボールが観客にぶつかる出来事があった/FRANCK FIFE/Getty Images

ケプカ選手の打ったボールが観客にぶつかる出来事があった/FRANCK FIFE/Getty Images

(CNN) フランスで先に開催された米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦「ライダーカップ」で米国代表のブルックス・ケプカ選手(28)が放ったショットが女性観客の顔面を直撃し、右目失明に陥る不幸が起きた。

ケプカ選手は会見で、被害者の失明を知った時、「精神的に打ちのめされ、大きく落ち込んだ」との悲痛な心境を吐露。ゴルファーとしてのキャリアで後悔するショットになるだろうとし、これまでの人生で最悪の日の1つと悔やんだ。

被害者のコリーヌ・レマンデさん(49)の家族と接触したとし、レマンデさんと話し合うことを望んだ。

レマンデさんはパリの病院に運ばれて右目の眼窩(がんか)骨折と眼球破裂が判明し、医者は右目失明と診断した。

レマンデさんは夫と共に居住先のエジプトから観戦のため訪れていた。悲劇は6番ホールのコース左側に立っていた際、起きていた。医療費の負担で大会主催者側を法的に訴えることを考慮している。

ケプカ選手がショットした際、同選手の一行は打球がそれて飛んでいく危険性を知らせる言葉「フォア」を叫んだとされる。

レマンデさんはAFP通信の取材に「事態が余りにも速く進展し、ボールが目を直撃したとは感じず、痛みも一切なかった。この後、血が流れ出してきた」と振り返った。

大会主催組織の報道担当者は声明で、ボールの直撃で被害者が人生に残る傷痕を被ったことには心が痛むと同情。今回のような出来事は極めてまれとしながらも、「フォア」の言葉が何度か叫ばれたことを確認したと指摘。その上で、「ギャラリーの集団の中にいれば、全てのボールがいつ、どこから飛んでくるのかを知ることは非常に難しい」とも述べた。

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