映画館を35年ぶり解禁、米AMCが事業認可 サウジ

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サウジアラビアで35年ぶりに映画館が解禁された

サウジアラビアで35年ぶりに映画館が解禁された

香港(CNNMoney) 米映画館チェーンの最大手「AMC」は8日までに、サウジアラビア文化省から映画館を同国内で開設する事業認可を得たと発表した。サウジ政府は昨年12月、過去35年間続いていた映画館禁止を解除する方針を示していた。

AMCの声明によると、サウジ政府系の組織との間で今後5年内に同国内で少なくとも30の映画館を共同運営することで合意した。1号館は今月18日、首都リヤドに誕生する予定。

サウジの映画館事業は中東地域で大規模な市場になる可能性があり、アラブ首長国連邦(UAE)の企業2社も進出に意欲を示している。AMCは、市場規模は今後数年で約10億米ドル(約1070億円)相当に成長するとも見込んでいる。

サウジでは現在、原油生産に依存する経済構造を今後10年内に転換させる施策が実力者のムハンマド皇太子主導で進められている。同時に女性の社会進出などを促す改革にも着手し、国内の娯楽業界の整備や観光資源の拡充なども図っている。皇太子はより穏健なイスラム国家への変貌(へんぼう)を目指している。

保守的なイスラム教義を重んじる統治体制下にあるサウジ国民はこれまで、娯楽の享受や観光旅行を海外に求めてきた。国民はこれらの用途に年間約200億ドルを費やしているとの指摘もある。サウジ政府は娯楽産業などの育成でこれらの費用を国内に環流させることを狙っている。

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