平昌五輪、過酷な天候で混乱 選手の安全に懸念も
(CNN) 冬季五輪が開かれている韓国・平昌(ピョンチャン)で、ここ数日の極端な寒波と強風のため、延期になる競技が相次いでいる。選手たちの安全を懸念する声も浮上し始めた。
現地の気温は氷点下11度前後。しかし強風の影響で体感温度は氷点下26度にまで低下する。
12日には、アルペンスキーの女子大回転など複数の競技が延期になった。現地で取材するCNN記者によると、少なくともあと4日はこうした天候が続く見通しで、主催者にとって天候は大きな問題になりつつあるという。
女子大回転は15日に延期された。11日に予定されていた男子滑降も15日に延期されている。
12日に決行されたスノーボード女子スロープスタイル決勝は、スタートを遅らせた後も突風に見舞われ、横なぐりの風でコースから吹き飛ばされる選手が相次いだ。
地元組織委員会の広報は12日、選手の安全を最優先して一部競技のスケジュールを変更していると説明した。
国際スキー連盟も、強風のため危険な状況になっているという苦情が選手や監督から寄せられたことを受けて同日声明を発表。選手の安全が保証できなければ競技は行わないと強調した。
オーストラリアのスノーボーダー、テス・コーディー選手は11日の練習中、強風のために重傷を負って出場断念を余儀なくされ、インスタグラムへの投稿で、選手たちが置かれた状況を嘆いている。