連覇狙うNZ、「戦いの踊り」で一丸 ラグビーW杯

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人種的背景の違いを超えて団結

(CNN) 英イングランドで開催されているラグビーのワールドカップ(W杯)は、現地時間17日から1次リーグ各組の上位2位に入った8チームによる決勝トーナメントへ突入する。C組を首位で勝ち抜いた前回優勝のニュージーランド(NZ)は同日、D組2位通過のフランスと対戦。W杯史上初の連覇を目指す戦いに臨む。

「オールブラックス」の異名をとるNZの代表チームは、国際試合の前、選手たちがピッチ上で隊列を組み、「ハカ」と呼ばれる伝統の舞踊を披露することで知られる。

全員が大声で歌いながらそろって足を踏み鳴らすスタイルのハカは元来、先住民のマオリ族が戦う相手を威嚇する手段として考案したもの。現代のラグビーの試合では、さまざまな人種的背景を持つオールブラックスの団結を高める効果があるとされる。

今回、主将としてオールブラックスを率いるリッチー・マコウは「私にとってハカとは、自分たちが何者なのか、ルーツがどこにあるのかを示すシンボルに他ならない。もちろん踊り自体はマオリ族の伝統に根差したものだが、ニュージーランドの全国民にとっても共感できるところがあると思う」と説明した。

2002年以降、国内の各学校が正式な科目としてハカを取り入れるなど、マオリ族の伝統文化は、NZ国内の日常生活において重要な役割を果たしている。

ラグビーの代表チームでは、トンガ、サモア、フィジーといった太平洋諸島の国々も、試合前にハカに似た戦いの踊りを披露する。

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