大気汚染に見舞われた北京マラソン、ガスマスク姿や棄権者も
(CNN) 深刻な大気汚染に見舞われた中国の北京で19日、北京国際マラソンが行われ、多くのランナーがマスクやガスマスクを着けた姿で参加した。健康被害を恐れて参加を取りやめたり、途中で棄権するランナーも続出した。
スタート地点の天安門広場では、微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が1立方メートル当たり400マイクログラムを超え、世界保健機関(WHO)が定める許容量の最大値25マイクログラムを大幅に上回った。
大気汚染の中を走り抜いたエチオピア人選手は2時間10分42秒で優勝。女子もエチオピア人選手が優勝した。
しかし同じエチオピアのハイレ・ゲブレセラシェ選手をはじめ、有名選手の多くは参加をを見送った。
英国から参加した男性(39)は10キロで棄権、「マスクの状態を見てもう十分だと思った。健康のために走っているはずなのに馬鹿げている」と不満を漏らした。
主催者側は、この大会に出場するため海外から大勢のランナーが北京に来ていることを理由に、大会を中止しなかったと伝えられている。