民族融和を担うウイグルのプリンセス、中国当局がアニメ企画

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さらに、ウイグル族の少女の物語には別の解釈もある。中国国民の多くは国家統一の象徴と受け止めているこの物語だが、ウイグル族の現代版の解釈では、少女は無理やり妻にさせられ、皇帝との関係を頑なに拒んで皇帝の母に殺された人物として描かれる。

制作会社幹部は、この作品を楽しんでもらえる内容にしたいと語る一方、「政治的必要性」も考慮すると話し、「漢族とウイグル族の友好関係の再認識は、子どもたちを再教育し、文化の違いの受容について教えるうえでとても重要だ」と強調した。

作品は海外への進出も目指し、特にイスラム地域での放映を計画しているという。

新疆ウイグル自治区では爆弾事件や殺傷事件が相次ぎ、中国政府が5月にテロ撲滅対策に乗り出した。摘発強化策はテロの罪に問われた人物の死刑執行から、イスラム教徒の服装禁止まで多方面にわたる。

同時にソフトパワーも重視する意向で、新疆文化局の幹部はグローバル・タイムズに対し、「これは思想の領域での戦争のようなもの。前向きなエネルギーを放たなければ、相手に戦場を制される」と話している。

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