MS前CEO、20億ドルでNBAチーム買収に同意

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渦中のNBAチーム、売却交渉の行方は?

(CNN) 米プロバスケットボール協会(NBA)ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーが人種差別的発言をしたとしてNBAから永久追放処分を受け、チームの売却先を探していた問題で、マイクロソフトのスティーブ・バルマー前最高経営責任者(CEO)が同チームを20億ドル(約2000億円)で買収することに同意した。関係者が29日夜、明らかにした。

買収契約を取り仕切ったのは、現オーナーのドナルド・スターリング氏の別居中の妻で共同オーナーを務めるシェリー夫人だという。買収には今後NBAの理事会による承認も必要となる。またドナルド氏の弁護士は同氏の承認も必要だと主張している。

買収額は過去最高額。別の関係者によれば、当初バルマー氏は18億ドル(約1800億円)を提示したが、シェリー夫人側が「2で始まる」価格を希望したという。人気テレビ司会者オプラ・ウィンフリー氏らのグループは16億ドル(約1600億円)を提示したという。

買収にはNBAの30チームのオーナーの75%の同意が必要だ。昨年、バルマー氏らのグループがサクラメント・キングスを買収しようとした際には、本拠地をワシントン州シアトルに移そうとしたことが裏目に出て買収は認められなかった。

NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は4月、ドナルド氏のものとされる人種差別的発言を録音したデータがネット上に公開されたことを受け、ドナルド氏を永久追放処分とし、250万ドル(約2億5000万円)の罰金を科すと発表した。

だがドナルド氏はこの処分に不満をもっており、弁護士によれば訴訟も辞さない構えだという。「ドナルド氏は名誉回復を求めている」と弁護士は言う。

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