エベレストの難所「ヒラリーステップ」崩壊の情報、当局が否定

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
崩壊したとの情報が流れたエベレストの難所「ヒラリーステップ」

崩壊したとの情報が流れたエベレストの難所「ヒラリーステップ」

(CNN) 世界最高峰エベレストの山頂近くにある有名な岩盤「ヒラリーステップ」が崩壊したとベテラン登山家が証言したことについて、ネパール当局は23日までに、この情報を否定するコメントを出した。

崩壊したヒラリーステップを目の当たりにしたと証言するのは登山家のティム・モーズデールさん。16日に下山する途中でヒラリーステップ付近を通りかかったところ、がれきや破片しか残っていなかったと話している。がれきはそれぞれ数トンの重さがあると思われ、登山家を危険にさらしかねない状態だという。

ヒラリーステップは、エベレスト登頂に初めて成功したエドモンド・ヒラリーにちなんで命名され、エベレストに挑む登山家の間では最後の難所として知られていた。

残ったがれきは大きく傾いていて、誰かが登ろうとすれば動く可能性もあるとモーズデールさんは指摘。「恐らく非常に不安定で、その下にいる人にとって重大な危険を生じさせかねない。だからあの場所は避けるべきだと思う」と語る。

これに対してネパール観光局の担当者やネパール登山協会会長は、モーズデールさんの証言について「間違ったうわさ」と反論する。「このニュースが伝えられた後に、シェルパや登山家、ベースキャンプの関係者に確認した。ヒラリーステップは無傷のままだ」と登山協会会長は言い、岩の表面が大量の雪に覆われたため、一部の人が崩壊したと思ったのではないかと推測した。

今シーズンにエベレスト登頂を許可された登山家は375人と、初登頂が達成された1953年以来で最も多い。

死者も後を絶たず、先の週末だけでも米国人登山家など3人が命を落とし、インドの登山家1人が行方不明になった。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]