欧州、暖冬で大量の記録更新 「未知の領域」と専門家

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気温が1日に19.6度に達したチェコ・ヤボルニーク/Adobe Stock

気温が1日に19.6度に達したチェコ・ヤボルニーク/Adobe Stock

(CNN) 欧州で年末から年明けにかけて夏のような気温が観測され、元日の最高気温は少なくとも8カ国で1月の最高記録を更新した。

世界の異常気温を追跡している気象学者のマクシミリアノ・エレラ氏がCNNに語ったところによると、元日はリヒテンシュタインの首都ファドゥーツでは20度、チェコ北部のヤボルニークで19.6度、ポーランド南部の村ヨドウォブニクで19度まで上がった。

このほかオランダ、ベラルーシ、リトアニア、デンマーク、ラトビア、クリミア半島を除くウクライナでも、1月としての過去最高気温が観測された。

スペイン・バスク州のビルバオは1日に24.9度に達した/Adobe Stock
スペイン・バスク州のビルバオは1日に24.9度に達した/Adobe Stock

エレラ氏は「2日間で約5000件の記録が、一部は5度以上の差で更新された」と指摘。欧州が「未知の領域」に入ったとの見方を示した。

平均気温との差を考えると、昨年末に欧州を襲った熱波をしのぐ異常気象だという。欧州の中でもアジアとの境界からスペイン北部まで、広い範囲に及んでいることが特徴。北米史上最大級の熱波に匹敵する、前例のない規模だ。

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