未確認航空現象とらえた流出動画は「本物」、米国防総省が確認
(CNN) 米国防総省は16日までに、2019年の撮影後に流出した「未確認航空現象(UAP)」の写真や動画について、実際に正体不明の物体を捉えたものだと確認した。
これらの写真や動画は先週、ニュースサイト「ミステリー・ワイヤー」や調査ドキュメンタリー「エクストラオーディナリー・ビリーフ」のウェブサイトで公開されたが、インターネット上では昨年から出回っていた。
そこには三角形の物体が明滅しながら雲の中を動く様子が映っている。国防総省報道官はCNNの取材に、いずれも海軍要員が撮影したものだと説明。これとは別に3つの未確認飛行物体(UFO)を捉えた写真についても、海軍要員によって撮影されたものだと確認した。
報道官によると、「作戦の安全を維持し、潜在的な敵に有用となる可能性がある情報の開示を避けるため」、国防総省は詳細について公に言及しない方針だという。
報道官はまた、軍内のUFO目撃情報を調査する目的で昨年8月に創設された「未確認航空現象タスクフォース」が、今回の事案を調査対象に加えたことを明らかにした。
UAPやUFOを巡っては、海軍が2019年、「ここ数年、無許可や未確認の航空機が軍の管制圏および指定空域に入ったという報告が多数寄せられている」との声明を発表。昨年には国防総省が「未確認飛行現象」を捉えた動画3本を公開していた。
米情報機関は、UAPに関する非機密扱いの報告書を6月に議会に提出するよう求められている。