都市封鎖でネズミ大量繁殖、体長40センチも 英ロンドン

害獣駆除業者によると体長40センチのネズミを捕まえることもあるという/CNN

害獣駆除業者によると体長40センチのネズミを捕まえることもあるという/CNN

ロンドン(CNN) 英ロンドンのテムズ川南岸の地区リッチモンド。害獣駆除業者のマイケル・コーツさんは、用心深いネズミを探してごみ箱を点検していた。

「あそこには間違いなく何かがいる」。ごみがあふれた容器を蹴りながらコーツさんが言う。「ネズミたちは小さなサバイバルマシンのようなもの。捨てられた食品がいつもある場所には必ず戻って来る」

ロックダウン(都市封鎖)が長引く中、ロンドン市内ではネズミが人目に付きやすくなっている。

しかも、害獣駆除業者によると、ロンドン中心部の繁華街で多くの飲食店やオフィスビルが使われない状態が続く中、ネズミたちは餌を求めて住宅地へ移動しているという。

一家が自宅で過ごして食事も家で済ませるようになると、ごみが増えてネズミたちが郊外の住宅地に集まるようになった。さらに、野鳥の餌付けが庭に巣を作るネズミを引き寄せている。

「大好きなコマドリたちに餌をやっていた高齢の女性の場合、私たちに電話をかけてくるまでに、恐らく10~15匹のネズミが花壇の周辺に巣穴を掘っていた」(コーツさん)

ロンドン東部のエッピングフォレストを拠点とする害獣駆除業者のポール・クレイドンさんは、もっと悪い事態を目撃した。クレイドンさんが駆除した集団は、家族がペットとして飼っていたウサギ小屋に通じる穴を掘り、ウサギを餌にしようとしていた。

クレイドンさんによると、普段はネズミ駆除の依頼の電話は1週間に10件ほどだが、ロックダウンが始まってからは20件をゆうに超える状況が続いているという。

害獣駆除業者でつくる英害獣駆除協会(BPCA)によると、会員から寄せられたげっ歯類の活動報告は、2020年春の最初のロックダウンの時に51%増え、2回目のロックダウンが始まった11月には78%増えた。今年の統計はまだまとめていないものの、目撃情報は増えており、多くの世帯が自分たちで対処しなければならない公衆衛生問題の様相を呈しているという。

「ネズミたちも必死なので、普段は見かけないような場所で見ることもある」「ネズミは柔らかい金属やれんがなど、非常に硬いものもかじり抜くことができる」(BPCAのナタリー・バンゲイさん)

ネズミ駆除に関する限り、ロンドン市に包括的な計画はないらしい。ロンドン市長事務所はCNNの取材に対し、この問題に関するデータの収集は市内の32区がそれぞれでやるべきことであり、市としてデータの収集は行っていないと説明した。

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