エニグマも解読、第2次大戦の英スパイ関連施設の希少映像が公開

第2次大戦の英スパイ関連施設の希少映像が公開

ロンドン(CNN) 第2次世界大戦中の英国の暗号解読拠点「ブレッチリー・パーク」を管理する団体は3日、関連施設で撮影された情報要員の希少な映像をインターネットで公開した。映像は匿名の人物から寄贈されたもの。

同団体によると、映像は長さ11分で、「ワッドンホール」と呼ばれる邸宅で撮影された複数の映像を編集したものとみられている。英秘密情報部(SIS、別名MI6)の通信要員は1939年から45年にかけて、この邸宅を拠点に使っていた。

英国では第2次大戦中、イングランド南東部バッキンガムシャー州の邸宅「ブレッチリー・パーク」に政府暗号学校の拠点が置かれていた。同校の通信要員はナチス・ドイツの暗号「エニグマ」を解読したことで知られる。

今も残るバッキンガムシャー州の邸宅「ブレッチリー・パーク」/Education Images/Universal Images Group/Getty Images
今も残るバッキンガムシャー州の邸宅「ブレッチリー・パーク」/Education Images/Universal Images Group/Getty Images

暗号解読のプロジェクトに関連する施設を捉えた大戦中の映像はこれが唯一。映像中には、ブレッチリー・パークから現場の連合軍指揮官に情報を伝える役割を担ったMI6第8課のメンバーが登場する。

音声はなく、休暇中のMI6要員がワッデンホールや付近の猟場で過ごしたり、キツネ狩りやクリケット、サッカーに興じたりする様子が映っている。

全編ほぼ白黒だが、一部にはカラー映像もある。読唇術の専門家の分析により、可能な範囲で字幕が付けられている。

ブレッチリー・パークの歴史研究者、デービッド・ケニヨン氏はこの映像について「誰が撮影したのかは分からない。国家機密や映像内の人々の職務に関する手がかりは得られない」と指摘する。「敵の手に落ちてもほとんど情報は得られない。だが今日の我々には大いなる発見だ」とも付け加えた。

映像の信ぴょう性については、第7課のメンバーだったジョフリー・ピジョン氏が確認した。同氏の父親ホラス氏は1940年から45年にかけてワッドンホールで勤務した経験があり、今回の映像にも登場している。

映像中の人物のうち何人かは特定され、第8課のトップ、リチャード・ギャンビア・パリー准将も含まれている。管理団体は知っている人物がいれば情報を提供してほしいと呼び掛けている。

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