公道を移動中のカメ、警官が拘束、道路を譲らなかった疑い 米フロリダ州

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道路を移動していたカメを拘束し、記念写真を撮影した警官のフォンテノットさん/St. Johns County Sheriff's Office/Facebook

道路を移動していたカメを拘束し、記念写真を撮影した警官のフォンテノットさん/St. Johns County Sheriff's Office/Facebook

(CNN) 米フロリダ州の公道をのんびりと移動していた1匹のカメが、道を譲ってほしいという要請を拒んだ容疑で、警察に拘束された。

拘束されたのはアナホリゴファーガメの「ゴファラス・ジーナス」容疑者。年齢は不詳。同州セントオーガスティン北部の公道を歩いているところを、パトロール中の警官に見つかり、道を譲ってほしいと要請されたにもかかわらず、そのまま歩き続けた疑いが持たれている。

セントジョンズ郡保安官事務所の発表によると、警官のL・フォンテノットさんは、容疑者を即座に拘束し、「こうした行為がいかに危険か」について、2人の間で温かい会話を交わした。容疑者は「自己誓約による保釈」となった。

フォンテノットさんは、「ゴファラスはその後、私に対して協力的な態度で応じたので、私の判断により、警告した上で釈放した」とコメントしている。

ただし釈放前に、2人は一緒に記念写真を撮影した。

アナホリゴファーガメはミシシッピ川の東部で見つかる唯一のカメで、絶滅危惧種としてフロリダ州法で保護されている。地面に平均4.5メートルほどの長さの穴を掘って巣をつくり、野生の個体で60歳まで生きることもある。

フロリダ州魚類野生生物保護委員会によると、生息地は高地の乾燥した気候を好む傾向があり、住宅地開発と重なって、道路で車にひかれて死ぬ事故も増えているという。

この種のカメは、80%の時間を巣穴の中で過ごす。道路を歩いていたゴファラス・ジーナスは、家へ帰ろうとしていただけだったのかもしれない。

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