チーズ製品からフタル酸エステルを検出 米調査

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(CNN) 米国で市販されているチーズ製品多数から、成分表に表示されていない工業化学物質が見つかったとして、環境と食の安全の推進団体がこのほど専門誌に調査結果を発表した。中でもマカロニチーズ製品の粉チーズからは高い濃度で化学物質が検出されたとしている。

同団体は30種類のチーズ製品を対象に調査を実施。このうち10製品は箱入りマカロニチーズパウダー、5製品はスライスチーズ、残る15製品はナチュラルチーズだった。

それぞれのサンプルをドイツ・ベルリンにある独立系の検査機関に送り、脂肪分を抽出して検査した結果、検査対象とした30製品のうち29製品から、工業化学物質のフタル酸エステルが見つかった。

フタル酸エステルの濃度は、ナチュラルチーズよりもプロセスチーズの方が高いことが判明。脂肪分だけで見ると、箱入りマカロニチーズなどに含まれる粉チーズのフタル酸エステルの濃度は、ナチュラルチーズの4倍以上、プロセスチーズに比べても1.5倍を超えていた。

フタル酸エステルは、せっけんやプラスチック製品、接着剤、ゴム、インク、香料などに使われる化学物質。意図的に食品に混入されたわけではなく、製造工程でプラスチック管やゴム手袋などを通じて入り込んだと思われる。

米国立衛生研究所によると、フタル酸エステルのような物質は内分泌を撹乱(かくらん)する作用があるとされ、ホルモンに影響を及ぼす可能性もある。

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