運転手のいない自動運転トラック実用化、荷物輸送の長距離ルートに導入 米テキサス州
ワシントン(CNN) 自動運転トラックを開発する米オーロラは1日、運転手のいない自動運転トラックの商用サービスをテキサス州で開始したと発表した。同州のダラスとヒューストンを往復する長距離ルートに導入する。
オーロラ初の顧客となるのは、急ぎの配送や温度管理が必要な荷物の輸送を手がけるヒルシュバッハ・モーター・ラインズとウーバー・フレイトの2社。両社がオーロラと共同で実施した走行実験では、自動運転技術「オーロラ・ドライバー」の安全確認のために運転手が乗車していたが、新しい商用サービスでは運転手は乗車しない。
オーロラは「我々は初めて、運転手のいない商用トラックを公道で安全に走行させることに成功した」とコメントしている。

道路を走行するオーロラの自動運転トラック/Courtesy Aurora
自動運転トラックはコンピューターとセンサーを搭載し、フットボール競技場4個分の距離を見通すことができる。4年間にわたる実証実験では顧客の荷物1万個以上を輸送。1日までに同社の自動運転技術を使って1900キロ以上を無人で走行したとしている。
オーロラの自動運転トラックはまず1台からスタートして、年内に台数を増やす計画。
自動運転技術の開発にはテスラやゼネラル・モーターズ(GM)なども多額を投じており、テキサス州やカリフォルニア州で走行実験が行われている。