海面突入寸前のユナイテッド機急降下、操縦士のミスが原因 米運輸安全当局

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ニュージャージー州の空港に駐機中のユナイテッド航空機=3月9日/Ed Jones/AFP/Getty Images/FILE

ニュージャージー州の空港に駐機中のユナイテッド航空機=3月9日/Ed Jones/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) 太平洋上空を飛行していた米ユナイテッド航空の旅客機が急降下して海面まで約230メートルに迫った2022年のトラブルをめぐり、米国家運輸安全委員会(NTSB)がこのほど最終報告書をまとめ、トラブルは操縦士のミスが原因だったと断定した。

NTSBの報告書によると、同機の翼のフラップの位置をめぐって2人の操縦士の間で「コミュニケーションの行き違い」があったと思われ、「乗員が同機の垂直飛行経路を管理できなかった」ために、機体が急降下した。

乗客271人を乗せたユナイテッド航空1722便(ボーイング777型機)は22年12月18日、大雨と乱気流の中でハワイのカフルイ空港を出発した。同機はその後、無事に目的地のサンフランシスコに到着した。

乗員の証言からは、同機のフラップの設定に関する混乱が起きていたことが判明した。フラップは通常、離陸の際に展開され、上昇する間に徐々に格納される。

NTSBによると、同機が加速高度に達した時点で機長はピッチ姿勢をわずかに下げ、フラップ設定を「フラップ5」に下げるよう求めた。しかし副操縦士は、機長が「フラップ15」をアナウンスするのを聞いたと思ったと証言した。

この時同機は高度640メートルを飛行中で、操縦を担当していた機長が展開したままのフラップの破損を心配して降下・減速を開始したところ、操縦室の警報が鳴った。

操縦士は2人とも、対地接近警報装置(GPWS)の早期警報が聞こえたと証言。副操縦士は、早期警報とともに「プルアップ、プルアップ(機首を上げろ)」の警報を聞いたと証言している。

報告書によれば、ユナイテッド航空は訓練手順を変更し、訓練所では飛行経路管理に関する周知を徹底させた。

同航空は10日、「このフライトから学んだ教訓を、ユナイテッドの操縦士全員の訓練に活用する」とする声明を発表した。

操縦士は2人とも追加的な訓練を受け、乗務を継続しているという。

同機に搭乗していた乗客は2月にCNNの取材に応じ、最初は正常に飛行していた同機が異常な急上昇を始めたと証言。「ジェットコースターの最上部に上がっていくような感覚だった」「機内のあちこちから悲鳴が上がった。みんなが異常に気付いていた」と振り返った。

その後同機は機首を下げて急降下に転じ、8~10秒ほど降下した後、再び急上昇して正常な飛行に戻ったという。

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