英HSBC上半期、税引き前利益は2倍超の1.2兆円 配当再開も

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英HSBCの上半期の税引き前利益が、前年同期比151%の増加を記録した/Isaac Lawrence/AFP/Getty Images

英HSBCの上半期の税引き前利益が、前年同期比151%の増加を記録した/Isaac Lawrence/AFP/Getty Images

香港(CNN Business) 英金融大手HSBCが2日発表した2021年上半期(1~6月期)決算は、税引き前利益が前年同期比151%増の108億ドル(約1兆1805億円)だった。新型コロナウイルス禍の最悪期から力強い回復を遂げ、利益が急増した。

またHSBCは同日、昨年は英当局の要請で見送った中間配当の支払いを再開すると発表した。英中央銀行のイングランド銀行は昨年12月にこの指針を一部緩和し、今年7月には正式に撤廃していた。

今年上半期のHSBCの配当は1株あたり7セントとなる。

銀行業界はこのところ配当金の引き上げに動いており、今後数カ月の事業の先行きに楽観的な見方をしている兆候といえる。今夏には米モルガン・スタンレーと米JPモルガン・チェース、米バンク・オブ・アメリカの3行がそれぞれ配当金を引き上げた。

HSBCにとって最大の市場である香港では2日、同社の株価が1.9%上昇した。

ノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は声明で、今回の決算について「主要市場で成長が回復していること、当社の戦略遂行が顕著な前進を遂げていることを反映した良い結果だ」と述べた。

HSBCはコロナ禍の前から事業の見直しを進めてきた。

2月にはアジア事業を一段と強化すると発表。アジアでの投資を約60億ドル増やす方針を明らかにしたほか、中国や東南アジア、インドを将来の成長の「重要なけん引役」と位置付けた。

クイン氏は今回、こうした計画に引き続き注力する姿勢を示す一方、依然として新型コロナ危機という「最大の課題」への対処を迫られていることにも言及した。

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