米ユナイテッド、29年までに超音速旅客機を投入する計画 コンコルド以来

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米ユナイテッド、超音速旅客機の購入契約を発表

ニューヨーク(CNN Business) 米ユナイテッド航空は4日までに、新興メーカーのブーム・スーパーソニックから超音速機15機を購入する契約を発表した。2029年までに旅客を乗せた運航を行う計画。

ユナイテッドがこの計画を実行できれば、超音速旅客機「コンコルド」が03年に退役して以来、初の超音速商用飛行となる。

コンコルドは燃費効率が悪く、ソニックブーム(衝撃音)を出す速度での陸地上空の飛行に制限がかけられたこともあり、退役に追い込まれた。運賃は従来の航空機のファーストクラスを大幅に上回っており、航空会社は高額料金を支払う意欲のある乗客で客室を埋めなくてはならなかった。

ブーム・スーパーソニックは米デンバーに拠点を置く株式非公開の新興航空機メーカー。「オーバーチュア」と名付けられた同社の超音速機は25年までに完成する予定で、26年までに試験飛行、29年までに旅客運航の実施を見込む。

同機の速度は現在の商用機の約2倍となるマッハ1.7に達する見通し。ニュージャージー州ニューアークにあるユナイテッドのハブ空港から英ロンドンまでをわずか3時間半で結ぶことが可能となる。ニューアークから独フランクフルトまでは4時間、米サンフランシスコから東京までは6時間となる。

ブーム社はオーバーチュアをめぐり、持続可能な燃料(SAF)のみで運航する目標も掲げる。実現すれば、就航時から二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロに抑える初の航空機となる。

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