日経平均が30年ぶり高値 GDP成長率は市場予測を上回る 日本

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日本の昨年10~12月期の国内総生産(GDP)成長率が市場予測を大幅に上回った/CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images

日本の昨年10~12月期の国内総生産(GDP)成長率が市場予測を大幅に上回った/CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images

香港(CNN Business) 東京株式市場は15日に30年ぶりの高値を記録した。リフィニティブEIKONによれば、日経平均は1.9%高となり1990年8月以来、初めて3万円を超えた。

株価は、2020年10~12月期の国内総生産(GDP)の数字が市場予測を上回ったことで上昇した。GDPは推計で前期比3%の増加で、年率換算では12.7%増だったが、この数字はアナリストの予測を大きく上回った。

2020年全体では4.8%の減少で、国際通貨基金(IMF)の見通しの5.3%減よりもマイナス幅は少なかった。米国の2020年のGDPは3.5%減、ドイツは約5%の減少だった。

オックスフォード・エコノミクスのシニアエコノミスト、ステファン・アングリック氏は、日本経済が新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた経済活動の停滞から復活を続けていることが堅調なパフォーマンスから確認されたと述べた。それでも、新型コロナウイルスの感染件数が増加した昨年12月から景気拡大の勢いに陰りが見え始めているという。

日本は現在、新型コロナウイルスの「第3波」に苦慮しており、一部の都府県に緊急事態宣言を出している。

アングリック氏は、緊急事態宣言について、早期での解除もあり得そうなことから、2021年の景気回復を遅らせることはあっても、とん挫させることはないだろうとの見方を示した。

日本は14日、米ファイザーと独ビオンテックが製造した新型コロナウイルスワクチンを承認した。日本のワクチン承認は今回が初めて。ワクチン承認のニュースも景気回復の速度が高まる可能性があるとの期待に拍車をかけた。

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