客船大手カーニバル、4700億円の赤字に 新型コロナが直撃

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客船会社の大手「カーニバル」が発表した3~5月期決算は新型コロナウイルスの影響で、約4700億円の赤字だった/Joe Raedle/Getty Images

客船会社の大手「カーニバル」が発表した3~5月期決算は新型コロナウイルスの影響で、約4700億円の赤字だった/Joe Raedle/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 客船会社の大手「カーニバル」は21日までに、今年3〜5月期の決算を発表し、約44億米ドル(約4708億円)の損失を被ったと報告した。

予想を上回る損失幅で、新型コロナウイルスの感染拡大で運航停止を強いられたのが響いた。同社によると、売上高は85%減の7億米ドルに急減した。当初は約7億3800万ドルを見込んでいた。

カーニバルは正常な運航業務への復帰がいつになるか明確には予想出来ないと指摘。業務再開が可能になったとしても、政府や公衆衛生当局との協力が必要で段階的に進めることになるだろうとも予測した。

運航停止の延長にも耐えられる約76億ドルの手持ち資金もあると説明。ただ、今年下半期では平均して月間約6億5000万ドルの支出が続く厳しい資金繰りに追われることも認めた。

新型コロナは他の客船会社にも打撃を与えた。「ノルウェージャン・クルーズライン」は先週、今夏後半にも暫定的に予定していた運航の取り消しを発表。業務停止は今年9月いっぱい続くとも述べた。

一方で客船会社の大手「ロイヤル・カリビアン」は先月、2021年の需要は旺盛な状態が続いていると指摘。新型コロナの第2波が起きなければクルーズ船での休暇を再び楽しみたがっている顧客がいることを示していると説明した。

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