ジャック・ウェルチ氏が死去、米GE元会長 「世紀の経営者」
ニューヨーク(CNN Business) 米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)を20年にわたって率いたジャック・ウェルチ氏が死去した。84歳だった。ウェルチ氏は1981年から2001年まで最高経営責任者(CEO)としてGEを指揮した。
GEのラリー・カルプCEOは声明で、「きょうはGEファミリー全員にとって悲しい日となった」と述べ、ウェルチ氏は半世紀にわたってGEの中心であり、ウェルチ氏によってGEとビジネス界が刷新されたと故人をしのんだ。
米経済誌フォーチュンは1999年、ウェルチ氏を「世紀の経営者」に選出した。ウェルチ氏の下でGEは事業を拡大し、金融分野にも進出。20年間で時価総額は140億ドルから4000億ドル超へと増大した。
ウェルチ氏は、ビジネスを継続して改善する「シックスシグマ」と呼ばれる手法の支持者としても知られる。ウェルチ氏はまた、市場で1位か2位でない部門は、修正もしくは売却や閉鎖をすべきだという考えも持っていた。
ウェルチ氏は、十分な水準にないとみた部門や管理職について閉鎖や解雇を行う姿勢から、「ニュートロン(中性子爆弾)・ジャック」とも呼ばれた。