NYから姿を消す公衆電話、月末までに約30台撤去へ

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かつてニューヨーク市内の至る所にあった公衆電話だが、最近は姿を消しつつある/Richard Levine/Corbis/Getty Images

かつてニューヨーク市内の至る所にあった公衆電話だが、最近は姿を消しつつある/Richard Levine/Corbis/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク市議会のコリー・ジョンソン議長は、市内の公衆電話約30台が3月末までに撤去される見通しになったことを明らかにした。まず同議長の地元ヘルズキッチン地区から着手する。かつて市内の至る所にあった公衆電話は、近いうちに過去のものになるかもしれない。

議長の広報は、「時代遅れになった公衆電話ボックスのために、歩道に必要なスペースが取られている」「そうしたボックスの撤去は、人通りの多い場所を行き来する歩行者のためになる」と説明する。

これで昔ながらの公衆電話ボックスは市内の大部分から姿を消す。ただ、公衆Wi―Fiサービスの「LinkNYC」を利用すれば、米国内のどこへでも無料で電話がかけられる。

LinkNYCは全米の各都市に設置されている無料の公衆Wi―Fiサービス施設で、公衆電話ボックスに比べて場所を取らず、USB充電設備も備えていて、障害者による利用にも配慮している。

同サービスを運営するシティーブリッジは、いずれニューヨーク市の5地区に残る公衆電話3000台を撤去する予定。撤去の時期については明らかにしなかったが、一部はLinkNYCに入れ替えるかもしれないと広報は説明している。

ニューヨーク市内の4カ所に残っている公衆電話ボックスは、全てマンハッタン北西部のアッパーウエストサイドにあり、そのまま残してLinkNYCと同じ無料電話とWi―Fiサービスに利用する。

調査機関ピュー・リサーチによると、今や米国民の95%が携帯電話を持つ時代。携帯電話大手は全てこの分野から撤退し、独立系の事業者に売却した。

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