汚染進むニューヨーク港、カキ10億個で浄化の取り組み

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ニューヨーク港で周辺のカキ礁を復活させようとする取り組みが行われている/Alfredo Alcántara

ニューヨーク港で周辺のカキ礁を復活させようとする取り組みが行われている/Alfredo Alcántara

ニューヨーク(CNN Business) ニューヨーク港は、長年の汚染により、生息する海洋生物が激減している。しかし、ある非営利組織が濁った水を浄化し、長らく失われていた生態系を復活させようとしている。

米非営利組織ビリオン・オイスター・プロジェクト(カキ10億個再生プロジェクト:BOP)は、2014年からニューヨーク港周辺の海でカキ礁の再生に取り組んでいる。カキは天然の浄水器で、成体のカキ1つで1日あたり約190リットルの浄化が可能だ。またカキ礁は、他の海洋生物の生息環境になり、さらに嵐の際にニューヨークの海岸を高潮から守る役割も果たす。

BOPは、これまでにニューヨーク港周辺の海に生息するカキの数を約3000万個にまで回復させたが、かつてこの海に生息していた数に比べればほんのわずかだ。

「カキ礁がなければ、海岸線全体が根本的に変わってしまう」と語るのは、BOPの事務局長を務めるピート・マリノフスキー氏だ。

マリノフスキー氏は、「今、気候変動に対する弾力性強化や先を見越した計画作りに向けた統合的な取り組みがなされており、カキ礁はその取り組みの一環となりうるとわれわれは考えている」と付け加えた。

すでに明るい兆しが見えているという。昨年、BOPのカキ礁に付着した天然ガキの数が「劇的に」増加した。

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