木造高層ビルが世界で流行 背景は?

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環境への負荷が少ない木造建築は、長い目で見れば森林保護の観点とも矛盾しないという

環境への負荷が少ない木造建築は、長い目で見れば森林保護の観点とも矛盾しないという

森林保護という観点でも木造建築は劣っていない。ラメージ氏はオークウッド・タワーの建設許可が下りた場合、建築資材に特化する目的で育てられた「ホワイトウッド」を使うことになると説明する。

世界で紙の使用量が減り始めるなか、ロシアには大量の木材が備蓄されているとも指摘。また、木はコンクリートよりも平均で4倍軽いことから、輸送に使われるエネルギーが少なく済む可能性もあるとしている。

さらにフラナガン氏によると、木造建築の場合、工場で製造された構造部材を現場に運びその場で組み上げるという、スウェーデン家具大手イケアの製品のような方法が増えており、時間やコストの面で大きな節約になるという。

英ウェストミンスター宮殿の壮麗なアーチから中国・北京の紫禁城の屋根に至るまで、木は世界でも有数の美しい建物に使われてきた。

木は腐食に対する耐性も備えている。ラメージ氏は「木造建築の長い歴史から、木で作られた建物は長持ちすることが分かっている。英国には築600年や700年で良い状態を保っている建物もある」と述べる。こうした建物に共通するのは、いずれも手入れが行き届いていることだという。

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