木造高層ビルが世界で流行 背景は?

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住居がほぼすべて竹で作られているというバリ島の村

住居がほぼすべて竹で作られているというバリ島の村

流行の背景には、超高強度の新しい木材が登場していることが一因としてある。ケンブリッジ大のマイケル・ラメージ博士は「高層ビルの建設に使えるほど構造的な強度のある新木材が次々に登場している」と話す。

その一例である「直交集成材」は、薄い木材を繊維方向が直角になるように重ね合わせ、耐火性のある接着剤でラミネート加工して強度を上げたもの。

だがラメージ氏が最も興味を寄せているのは、アジアで昔から建築資材として使われてきた竹だ。竹は樹木の5倍の速度で成長する一方で、構造的な特性は樹木と似ている。国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界の竹林面積は3140万ヘクタール。

ラメージ氏は竹の集成材を作る計画を進めている。竹の筒を長方形に切り分け、これを接合して大型の資材にする考えだ。材木に似ているが、強度は竹の方が高いという。

PLPの共同経営者であるケビン・フラナガン氏は将来的な構想として、遺伝子組み換え技術を使い、より高層建築に適した木材を開発する考えも明らかにした。

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