米LAタイムズ紙で82人の大量退社、紙面維持に懸念

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米LAタイムズは経営方針をめぐる社内対立が表面化していた

米LAタイムズは経営方針をめぐる社内対立が表面化していた

ロサンゼルス(CNNMoney) 米紙ロサンゼルス・タイムズの記者や編集者ら計82人が保有する自社株の放出などに合意し、今週中に退社することが26日までにわかった。同社の事情に詳しい消息筋が明らかにした。

この大量退社によりほぼ全ての取材部門が人員不足に陥ることは確実とされ、紙面の維持を危ぶむ見方が出ている。影響を受ける取材部局はロサンゼルス都市圏、全米ニュース、国際報道、スポーツ、教育、経済や論説など。退社の人材には同紙に30年以上勤め、ロサンゼルス市南部住民の代弁者とも見なされていた著名コラムニストも含まれる。

同紙は米新聞・出版大手トリビューンパブリッシングの傘下にあるが、幹部更迭や経営方針の対立で社内で不協和音が目立っていた。経営再建を図るトリビューンは今年10月、人員削減計画を発表。ロサンゼルス・タイムズ紙では少なくとも50人の人員整理が必要とみられていた。

トリビューンの最高経営責任者(CEO)は今年、同紙の発行人も解雇。発行人が同紙での権限を強め、カリフォルニア州南部の資本による買収を画策することを懸念した末の措置との見方が社内で出ていた。

トリビューン社は先に、富豪による同紙とサンディエゴにある姉妹紙の買収提案を拒否していた。

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