座りたい時にだけ現れる椅子、ウエアラブルチェア

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生産ラインで働く作業員の負担を軽減し、より楽な姿勢での作業をすることも可能に

生産ラインで働く作業員の負担を軽減し、より楽な姿勢での作業をすることも可能に

(CNN) スイス・チューリッヒに拠点を置く新興企業ヌーニーは、「チェアレスチェア」を開発した。普段はそこに存在しないのに、座りたい時に突然現れる魔法のいす、それがチェアレスチェアだ。

このチェアは、外骨格のように足に装着するので、稼働していない時は普通に歩いたり、走ったりすることもできる。そしてボタンを押すと稼働部分がロックされ、まるでそこにいすがあるかのように「座る」ことができる。

「17歳の時、働いていた英国のこん包工場で、座りたい時にどこでも座れるいすが欲しいと思い、このチェアを思い付いた」と語るのは、ヌーニーの創業者兼最高経営責任者(CEO)キース・グヌラ氏(29)だ。

「数時間立ちっぱなしで作業を続けると足に大きな負担がかかるが、大半の作業員はほとんど休憩が取れない。また休憩用のいすも場所を取るという理由でほとんど設置されていない。それなら、目立たないいすを自分の体に直接装着すればいいと考えた」(グヌラ氏)

このチェアは、接地部分がないため身に付けやすい。ベルトで腰に固定し、さらにももに巻きつける複数のストラップが付いている。伸縮するダンパーで体を支え、体重が靴のかかと部分にかかる仕組みだ。この靴はチェアレスチェア用に特別に設計された靴で、装着時にはこの靴を履く必要があるが、靴の種類を問わず装着可能で、静止している時だけ接地するバージョンもある。このチェアの使い方は、楽な姿勢をとって電源を入れるだけ。6Vバッテリー1本で約24時間稼働する。

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