チョコレート産業の裏側、なぜカカオ農家は豊かになれないのか

まだまだ十分とは言えないが、仲介やトレーダーに左右されず、将来の予測を立て易くなったと言える。

チョコレート産業の強制労働撲滅を目指す「インターナショナル・カカオ・イニシアチブ」の担当者は、この改革により、カカオの値段が安定し「最初のステップになった」という。「農家が貧困から脱するのに十分な価格とは言えないが、将来的には収入予測が立て易くなった事は大きい」ということだ。

チョコレートメーカー大手のネスレ、ハーシー、クラフト、マースなどが、過去10年以上にわたり、児童強制労働を改善する気が無いのではないか、という悪評に悩まされてきた中で、この最低価格の設定は、カカオ産業にあらたな風を巻き起こした。

カカオ産業の裏にある貧困は、業界に関わる全員の問題ではあるが誰の責任でもない、とされてきたからだ。

コートジボワールのカカオ生産者の平均年齢は51歳で(これは平均寿命からそれほど遠くない)、世代交代が急務となっている。

しかし、新しい人材を育てるには投資が必要なうえ、若者は大都市でもうけの多いゴムやヤシ油などの仕事に就くことを望む。西アフリカでは、増える需要に追いついていない状況だ。

そして近年、人口13億人の中国でチョコレートが食べられるようになり、新興国を中心に需要は飛躍的に上昇することが予想される。

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